国立公園における感動体験・アドベンチャートラベル創出事業のキックオフミーティングが行われました!
堀口治香
国立公園における感動体験・アドベンチャートラベル創出事業とは
国立公園の美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光の推進を図るため、各国立公園の多様な自然風景と、生活・文化・歴史が織り成す「ストーリー(物語)」を伝える感動体験・アドベンチャートラベル(自然体験アクティビティ・ツアー)の企画・試行、自走化の取組を支援する環境省の事業です。今年度、雲仙天草国立公園エリアも採択されました。
北は北海道から、南は沖縄まで、全国13の事業採択地域から様々な職種の方が参加いただき、総勢約40名以上の方が雲仙に来てくださいました。濃密な2泊3日のミーティングの様子をお伝えします。
採択エリアの初顔合わせ!
主会場は雲仙BASEの体育館。旧雲仙小中学校をリニューアルした交流施設です。
開会として事業元である環境省の方よりご挨拶をいただき、その後、ミーティング開催地である雲仙天草国立公園エリアの実施計画、そして、実施の際に主軸となる「雲仙温泉インタープリテーション全体計画」の概要と活用についての発表を行いました。
雲仙天草国立公園エリアの申請者である雲仙観光局は、この事業で「有識者のモニターツアー」「ガイドの育成」「コンテンツ造成と販売戦略策定」「セールスキットの作成」などを行う計画です。
休憩もそこそこに、各エリアの紹介が行われました。

↑どの地域も時間制限ぎりぎりまで使って、魅力をぎゅっと詰めての紹介です。
この日の夜は、小浜温泉にて、湯宿 蒸気家さんとLion-Jさんで懇親会が行われました!
雲仙エリアの現場を視察&体験!
2日目は、雲仙のエリアで、今どんなコンテンツがあるのかを実際に体験してもらいました。登山などの自然を体験する班と、漁業、農業などの1次産業を体験する班とに分かれて出発です。
自然班では、雲仙温泉街にある絹笠山のトレッキングを、雲仙自然ガイドの市来さんと一緒に行ったあと、白雲の池キャンプ場での天幕お茶会ランチを行いました。





↑天幕内では、雲仙の歴史がつまったハヤシライスをいただきつつ、日本茶インストラクターの松尾さんから素敵なお茶のふるまいが。
一方、1次産業体験班は、南串山町にある株式会社天洋丸さんで地元で行われるイワシ漁について聞き、煮干し生産の現場を視察。その後、同町内のじゃがいも生産者であるデジマプロジェクトさんの畑でお話を聞きながら、希少な品種のデジマじゃがいもを掘る体験を行いました。

↑天洋丸漁師の羽生田さんが、現場の解説をして回ります

↑見晴らしの良い畑でデジマプロジェクトさんと懇談する参加者の皆様
1次産業班のランチでは、湯宿蒸気家さんで、蒸し釜を使った温泉キッチンを堪能しました!




フィードバックの時間
それぞれの体験が終了した後は、雲仙BASEに集まり、今日体験したことへのフィードバックを行いました。


↑班に分かれて、お互いの情報を共有したり、感想を述べ合いました。
同行していた専門家の方からも意見をもらい、雲仙エリアにとって非常に貴重な機会をいただきました。
この日の夜は、雲仙温泉にあるバー、ベルグヒュッテで懇親会を行われ、各地域との交流も盛り上がり、熱気冷めやらぬ夜となりました。
キックオフミーティング最終日
梅雨交じりの行程でしたが、最終日は青空に恵まれ、爽やかな締めくくりとなりました。

↑朝から雲仙温泉の妙見岳展望所で青空を堪能しました

↑平成新山をバックに集合写真をパチリ
これから、各地域が自ら掲げたテーマと課題に向き合いながら、事業を進めてことになります。
キックオフで実際に顔を合わせて話すことで、様々な地域の事例や魅力を知るきっかけを得ることができました。各地域とも交流を続けながら、雲仙天草国立公園エリアも頑張っていきます!