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小浜温泉まちづくり スーパーの跡地をどう活かす? 地域の暮らしを守り、新しい「食と交流」の拠点へ

瀬戸正志

2026年6月末、地域の皆さまの食生活を長年支えてきたAコープが閉店いたしました。その後、「お買い物をする場所がなくなって、本当に困っている」「特にお年寄りの方々が歩いて生鮮食品を買いに行けない」という、地域の大変切実なお困りごとが私たちの元に多く寄せられていました。
「このまま地域の買い物の場がなくなってしまうのを、ただ見ているわけにはいかない」 そんな強い思いを抱いた小浜の若手メンバーたちが立ち上がり、跡地の有効活用に向けた話し合いをスタートさせています。
今回は、8月19日に開催されたミーティングで交わされた、夢と現実をしっかりと見据えた対話の数々をお届けします。

地域の暮らしを何よりも最優先に
まずメンバーの間で一番に一致したのが、「観光客のためだけのお洒落な施設を作るのではなく、まずは地域のお年寄りや住民の皆さまが、毎日新鮮な野菜や生鮮食品を安心して買える場所(お買い物のインフラ)を絶対に維持する」ということです。
地元の農家さんから直接野菜を納めていただけるような仕組みや、遠くにお住まいの方に向けた移動販売のようなアイディアを重ねています。
さらに、海外や地域外から来られたお客さまにとっても、「地元の人たちが普段使っているお買い物処」こそが、その土地のリアルな食文化に触れられる一番魅力的な観光資源でもあります。お買い物を通じて、地元のおばあちゃんと旅人が優しく言葉を交わすような、温かい風景を目指しています。

小浜の美味しい食が繋がる場所へ
私たちは、この場所をただのスーパーとして復活させるだけでなく、小浜の「海の恵み」や「地元の素材」をその場で体験できるような楽しい拠点にできないかと思っています。
• 新鮮なお魚の下処理サービスと雇用創出  「魚は大好きだけど、家でさばくのが大変」「長期滞在している宿やコンドミニアムで、地元の新鮮なお魚を食べたい」という声にお応えし、キッチンスペースを活用して、地元の方のプロの技でお魚をさばいてお渡しするサービスを検討。これは、地元での新しい雇用の場づくりにも繋がります。
• 朝食不足を解消する「焼きたてパンと朝ごはん」  小浜の温泉街でよく聞かれる「朝早くから美味しい朝食を食べられる場所が少ない」という課題。朝早くから新鮮な魚や、焼きたてのパンを提供できる体制を整え、お泊まりのお客さまにも、地元のお仕事前の方にも喜ばれる朝の営業ができないかと思っています。

子どもたちが安心して集まれる場所へ
もう一つ、今の小浜温泉街で少し不足しているのが「子どもたちが学校帰りや休日に、安心して立ち寄って遊んだり勉強したりできる場所」です。
この広い跡地の中に、子どもたちがふらっと集まれる優しい交流スペースを設け、お年寄りから子どもたちまで、多世代が自然にふれあえる温かい居場所がつくれないかと思っています。アートを活かした楽しいイベントや、地域の小さなお祭りなどもここで企画できたらと思っています。

一歩一歩、小さく試して、大きく育てる
建物の改修や準備には、安全面の徹底した調査も含めて、最低でも6ヶ月程度のしっかりとした準備期間が必要となります。
また、最初から何千万円もの莫大な借金を背負うような「一か八かの博打」のような開発はいできません。補助金なども上手に活用しつつ、一方では「補助金に依存しすぎず、自分たちで責任を持って自走できる仕組み」を大切にします。
そのため、まずは建物の前の駐車スペースなどを活用し、
• 週末限定の「お買い物マルシェ」や「朝市」
• テントを使ったポップアップ販売(テスト販売)
など、小さく、できることから試行を検討したいと思っています。 実際に皆さまにお越しいただき、お買い物をしていただく中でのリアルなご意見や反応をいただきながら、計画の使いやすさを少しずつ、磨き上げることを検討したいと思っています。

Aコープの跡地は、ただの「空き店舗」ではありません。小浜の暮らしの安心を守り、新しいにぎわいと若い人たちの挑戦を育む、未来の大切な種火です。
今後、地元の自治会や近隣の皆さまの元へ、若手メンバーや観光局が直接お伺いし、「こんな風になったら嬉しい」「ここが不安だ」というご意見をさらに丁寧にお聞きしながら、一歩ずつ慎重に進めてまいります。
小浜温泉の新しい未来を、ぜひ皆さまと一緒に描いていければ幸いです。引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします。

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