課題が「点」から「線」へ!雲仙観光DXアカデミー、施策検討で新たな挑戦へ(第4・5回レポート)
金澤宥華
雲仙観光DXアカデミーも、いよいよ折り返し地点。第4回・第5回では、これまで徹底的に深掘りしてきた自社の情報をもとに、「どの課題を、どう解決するか」という具体的なアクションプランへと議論を深めました。
第4回:複雑な課題を「見える化」し、最重要課題を特定
10月2日(木)に雲仙BASEで開催された第4回アカデミーのテーマは「課題の優先度付け」。
第2・3回で洗い出した業務棚卸と、憧れ企業との比較から抽出された複数の課題。頭の中で「なんとなく重要」と思っていた課題たちを、具体的な図として整理するワークに取り組みました。
今回のワークは、課題の抽出とマッピング。
参加事業者の皆さんが抽出した課題を、緊急度と重要度という2つの軸を持つ下記の「二軸図」にマッピングしました。

その中でも右上にある「緊急度が高く、重要度も高い」領域に位置づけられた課題が、まさに「今、解決すべき最重要課題」として明確になります。




これまで個別の言葉として存在していた課題が、図として可視化され、他社とも共有できる状態になったことで、議論の焦点が一気に絞られました。この日、各社が抱える「最重要課題」がはっきりと見え、次なる施策検討への土台が築かれました。また、収支構造分析に関するインプットも行い、課題解決が経営に与える影響についても学びました。
第5回:「0から1」を生み出す施策検討の苦悩と熱意
10月9日(木)の第5回は、いよいよ最重要課題に対する具体的な施策を考える時間です。
この日は、普段の6社合同ではなく、2社ごとに1時間の集中討議スタイルを採用。伴走支援担当や事務局が一丸となり、時間を区切って一気に各社の施策を深掘りしました。

これまでは、今あるものを掘り下げる作業。施策検討は、新しいものを創る0→1の作業。
徹底的な自社分析と他社分析、そして様々なツールの考え方をインプットし、課題は明確になったものの、それを現実的で、かつ実現性の高い施策に落とし込むのは容易ではありません。全員で頭を悩ませる、非常に難しくも熱い数時間となりました。

しかし、参加者の皆さんは「今回ですべてを決定するのではなく、まずは小さく回してみながら、課題解決という目標に向かって動いていく」という共通認識のもと、一歩ずつ施策の具体化を進めました。
次回は、この施策検討と実行に活かすため、外部講師を招いてAIの活用方法などを学びます。データとテクノロジーを駆使し、アイデアを具体的なアクションへと変えるステップにご期待ください!