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メットライフ生命保険株式会社様とツツジの下草刈りを行いました!

白濵えりか

「メットライフ財団支援ミヤマキリシマ保全プログラム」

長崎県花であり天然記念物にも指定されているミヤマキリシマ。春の雲仙市の山々を彩るピンクの可愛らしいツツジの一種です。

雲仙天草国立公園内に位置する雲仙温泉地域のミヤマキリシマは、地域の人々によって下草刈りなどが定期的に行われ、保護されてきました。
一方で、地域の担い手も人口減少や高齢化により不足しており、ミヤマキリシマを維持・管理することがだんだん難しくなってきています。

こういった地域の現状に対して、メットライフ生命保険株式会社が拠点を置く長崎の為に、住む人訪れる人そして未来の為に、豊かな自然に恵まれた雲仙温泉とその象徴であるミヤマキリシマ群落の絶景を 100 年後に生きる子ども達に継承していきたいという思いに共感頂き、社員とその家族・一般市民への参画を呼び掛けていただき、今回のプログラムが発足しました!

雲仙の自然を維持するためのお手伝い企画

雲仙温泉の春の風物詩といえば「ミヤマキリシマ」。
ミヤマキリシマは、九州の高山(標高600m以上)特有のツツジ科の植物で、雲仙市の花であり、池の原群落は国の天然記念物にも指定されています。火山活動が終息し森林化すると生息できない植物といわれています。
雲仙地獄周辺では4月下旬頃から咲き始め、その後、宝原つつじ公園や池の原園地、仁田峠へと広がっていきます。

観光客の方にも、地元の方にも愛されるミヤマキリシマの景観を守るためには、定期的な草の手入れが必要となります。普段は地元の方々が草刈りをしてくださっていますが、人口減少や高齢化によって年々作業人口が減っており、維持・管理が難しくなってきました。
そこで今回はメットライフ生命保険株式会社様、公益社団法人日本環境教育フォーラム様、一般ボランティア参加の方々、そして雲仙観光局でミヤマキリシマ環境保全プログラムを実施しました。

下草刈りチーム、観光チームに分かれて活動開始!

参加者とスタッフ含め総勢約80名が、AチームBチームに分かれて活動しました。
午前はAチームが観光を、Bチームが下草刈りをしました。

場所は宝原つつじ公園。天気は快晴!さあ、早速作業開始!


ツツジに絡まったツタやススキなどを、刈り取っていきます。作業自体はとても簡単ですが、長時間し続けると腰が痛くなってきます…。天気が良く日差しが強いため、参加者の方は帽子やアームカバーをつけて日焼け・熱中症対策も行っていました。水分補給も忘れずに!



作業時間は約2時間。皆さんもくもくと作業に取り掛かっておりました。枝にグルグルと巻きついているツタを取るのは思ったよりも大変。さらにカマを使ってススキを刈る作業も結構力を使いました。
重労働ではありましたが、子ども達も一生懸命お手伝いしてくれました!ありがとうございます!

小さい子ども達はダンサーのmacci先生と一緒に秘密基地を作りに探検へ出かけていました!どんな秘密基地が完成したのか・・・大人には内緒です。

お昼ご飯は、小浜温泉にある「Lion J」さんのお弁当。実は島原半島は食の宝庫。地元の食材をふんだんに使用したメニューで、最高に美味しかったです!参加者の皆さんも、もりもり食べて体力回復!!

午後は選手交代で、Aチームが下草刈り、Bチームが観光をしました。
雲仙温泉街の人気スポットである、「仁田峠」と「雲仙地獄」に行きました。案内をしてくださったのは、guest house TSUDOIのオーナーでプロガイドもしている、市来勇人さん。

天気がとても良かったので仁田峠から見る景色は最高でした!さらにロープウェイに乗って空中散歩も楽しみました。仁田峠のミヤマキリシマの見頃は5月中旬頃となっており、あたり一面が綺麗なピンク色に染まります。是非、また見頃の時期に来てくださいね!

続いては雲仙地獄へ。ここでは、なぜ雲仙には地獄があるのか?という地獄の成り立ちや火山の恵みを詳しく教えていただきました。地獄の蒸気を見て、硫黄の香りを嗅いで、温泉が湧く音を聞いて、温泉たまごを食べて、地熱で温かい地面を触って・・・。五感すべてで雲仙地獄を感じることができました!

活動終了後は、疲れた体を癒すべく温泉へ行く人、雲仙温泉街を散策する人など、各々で自由に過ごしました。

美しい自然を維持していくためには、多くの人手が必要です。また、ゴミは捨てずに持ち帰る、むやみに自然を荒らさないなどのマナーを、一人一人が意識して守っていくことも大切です。残念ながら、国立公園であり自然が美しい雲仙にも、タバコの吸い殻や空き缶、ペットボトルなどが捨てられていることがあります。どこの地域も同じですが、人としてのマナーを守り、自然を大切にする心を忘れないでください。
今回の参加者の皆さんも、ミヤマキリシマが咲く頃にこの活動を思い出して、自分達がこの自然を守ったんだ!と誇らしく思ってくださることでしょう。次回は秋頃の開催を予定しております。

より美しいミヤマキリシマを保全するためには春と秋の2期にかけて下草狩りをすると良いといわれています。メットライフ生命保険株式会社様は秋のミヤマキリシマ環境保全プログラムも計画頂いております。
ご参加いただきました皆さん、本当にありがとうございました!!

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雲仙地獄チャンネル 雲仙温泉観光協会ウェブサイト