ミヤマキリシマ環境保全活動 2025年秋
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令和7年10月11日、今年2回目となる、メットライフ生命のボランティア社員による、ミヤマキリシマ保全のための下草刈りを実施しました!(春に続いて秋も晴天!誰のおかげかな?)

ミヤマキリシマとは
長崎県の花であり、国の天然記念物に指定されている雲仙のミヤマキリシマ。春の雲仙市の山々を彩るピンクの可愛らしいツツジの一種です。九州の高山(標高600m以上)特有のツツジ科の植物で、雲仙市の花であり、池の原群落は国の天然記念物にも指定されています。火山活動が終息し森林化すると生息できない植物といわれています。
今回下草狩りを実施した「池之原園地」では、例年5月のGWあたりから咲き始めます。
仁田峠へと続く登山道の入口あたりにあるので、行楽客や登山客におなじみの場所です。
雲仙でお花見と言えば「ミヤマキリシマ」なんですよ。

令和7年度は春開催に引き続き、10月11日(土)に開催し、メットライフ生命保険株式会社様より31名、長崎大学経済学部の学生さんが9名ご参加いただきました。
地元協力団体もあわせて、約60名で下草刈りを行いました。
春実施の模様はこちらをご覧ください→https://www.unzen-portal.jp/projects/report/metlife202504/
この秋の開催も天候に恵まれ、汗ばむ陽気の中での実施となりました。
長年地元住民の手で続けてきたこの下草刈りは、ここ最近の人口減少や高齢化により担い手不足が深刻化している状況で、その維持管理が大変難しくなってきています。(年々人口減少により、この10年で保育園と小学校がなくなってしまいました。)
「豊かな自然に恵まれた雲仙温泉とその象徴であるミヤマキリシマ群落の絶景を100 年後に生きる子ども達に継承していきたい!」という地域の思いにこたえ、2023年からメットライフ生命のボランティア社員などによる援ミヤマキリシマの保全活動がスタートしております。
(地元住民としてもめちゃめちゃありがたい取り組みです!できればずっと続けていただきたいです!)

早速チームに分かれての自己紹介から始まります。(最初は皆さんちょっと緊張気味?)

近づいてみるとわかりますが、「かずら」と呼ばれるトゲのあるツタが樹々全体を覆っています。
これを手作業で根気よく取り除いていきます。

下草刈りと言っても、そのほとんどがこのような地道な作業です。機械で一気にとは行きません。根気と人手がいる作業なんです。

木の根元も機械では刈れないので、鎌などを使って除去していきます。これも根気と人手が必要で、とくに高齢の方は腰を痛めやすくきつい作業です。(中腰はツラいですよね~)

2時間ほどの作業時間で、かなりの量になりました!(この山が3つも!すごい!)

各チームより、作業成果などをご報告いただきました。心地よい疲れと共にそろそろお腹もすいてきましたよね。

待ってました!
この事業の楽しみといえばコレですよ!
小浜温泉にある「LION J」(ライオンジェイ)さんのお弁当です。
地元産の食材にこだわったお弁当で、個人的に白ご飯の上に乗っている雲仙こぶ高菜と右下の栗と右上の鶏肉がおいしかったですねー。

参加したみんなでの集合写真。それにしても日差しが強いのが写真からも伝わります。
今年度は春も秋も天候に恵まれ、充実した下草刈り活動を行う事ができました。長崎大学の学生や地域の子どもたちも楽しく作業に取り組み、和やかな雰囲気のなかでの開催となりました。
午後からは、温泉街の散策や日帰り温泉、そして自然ガイド・市来さんによる地獄ガイドなど、それぞれが自由時間を満喫し、思い思いに雲仙温泉の魅力を楽しんでいただきました。
メットライフ生命のボランティア社員によるミヤマキリシマの保全活動は、毎年、地域が行う春と秋にあわせ実施しています。地元の雲仙地区では、人口減少と高齢化の影響により、年々参加者数が減少しているのが現状です。2034年に迎える国立公園指定100周年に向けて、この保全活動はますます重要な課題となっています。
かつて雲仙には広大なミヤマキリシマの群落が広がっていましたが、この100年ほどの間にその9割以上が失われてしまいました。今残されているわずかな群落を、私たちの手で守り続けていかなければなりません。
ミヤマキリシマは地元住民の誇りであり、未来の子どもたちへと受け継いでいくべき雲仙の大切な自然遺産です。
やがて迎える国立公園指定100周年、そしてその先の未来に向けて、これからもミヤマキリシマ保全に取り組んでまいります。
ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!!
また来年もお待ちしております。まだご参加されたことのない方もご興味があればお気軽にお問い合わせくださいませ。ぜひ私たちと一緒にミヤマキリシマを守っていきましょう!