閉じる

データとAIを「武器」に!雲仙観光DXアカデミー、DX実践の知恵を学ぶ第6回

金澤宥華

雲仙観光DXアカデミーの第6回が10月23日(木)雲仙市国見町の神代小路まちなみ交流館で開催されました。

これまでの回で徹底的に課題を深掘りし、施策検討を始めた参加者の皆さん。

今回は、その施策の精度を高め、実行を加速させるための「データ」と「AI」という2つの強力な武器の活用法をインプットしました。

地域データ活用!「雲仙市観光データ」の読み解き方

まず、雲仙観光局が昨年からリリースしている「雲仙市観光データ」の見方と活用方法について共有しました。

このデータは、雲仙観光局がこれまで収集してきた観光データを開示し、地域の事業者の皆さんがご自身のビジネスに活かせるよう設計されており、具体的には以下の分析が可能です。

雲仙市観光アンケート分析

 回答者の性別、年代、宿泊サブエリア(雲仙・小浜・その他)などでフィルターをかけ、目的に沿った顧客分析が可能です。

雲仙市の人流データとイベント情報

 年月を指定することで、雲仙市への来訪者数と宿泊者数の推移を把握できます。

参加者の皆さんには実際にその場でデータに触れていただきました。

「お客様の層が可視化されることで、取るべき施策が明確になる」と、早速データ活用の可能性を実感されていました。

最先端を学ぶ!AI活用の姿勢と実践演習

後半は、ヒアートゥー株式会社 代表取締役の山村様にご登壇いただき、「AI利用環境の構築と利活用について」の講義を受けました。

山村様は、コロナ禍でのスポーツ事業の苦難を乗り越える中で音声ARアプリ「DIGVOICE」を開発・展開し、音声と位置情報の技術を培ってこられました。その知見を基に、AIをビジネスに活用するためのエッセンスをご共有いただきました。

講義では、ヒアートゥー社の業務内でのAI活用事例をはじめ、「AIを活用する上での正しい姿勢」「効果的なプロンプトの例」「セキュリティ上の留意点」など、実践的な内容が続きました。

そして、最も白熱したのが演習です。

「カップ麺100個を作るためのPERT図作成」をテーマに、提示された諸条件をChatGPTに入力し、必要な時間を計算してもらうという演習です。

PERT図とはProgram Evaluation and Review Techniqueの略で、プロジェクトの各作業を明確にし、最も効率的な経路や完了までの最短時間を視覚的に示す図のこと。

AIを使って複雑なプロジェクト管理の基礎を体験することで、参加者の皆さんはAIが単なる文章作成ツールではなく、「施策の計画・実行をサポートする強力な参謀」になり得ることを深く理解しました。

今後は、今回学んだデータとAIの活用も視野に入れながら、いよいよ各社が策定した施策の具体化と実行へと進んでいきます。

そして次回11月は中間報告会!

これまで徹底的に自社の課題と向き合い、DXへの一歩を踏み出した各事業者の取り組みを、初めて外部の皆様に向けて発信する機会となります。ご期待ください!

ページトップの先頭へ
雲仙地獄チャンネル 雲仙温泉観光協会ウェブサイト