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雲仙温泉の取り組み

雲仙の野菜を地元で食べよう!

雲仙に「伝統野菜」と呼ばれる野菜があります。
「雲仙こぶ高菜」「雲仙赤紫大根」、長崎全体で見れば「長崎唐人菜」「長崎赤かぶ」「黒田五寸人参」「諫早四月大根」など、その土地で長く栽培され続けてきた野菜のことです。

この伝統野菜を、雲仙普賢岳の麓で、種から育てているの農家がいます。
種から育てる……。それは全国的にカタチや色が揃ったF1種という1代限りの野菜ではなく、雲仙という大地で育った作物から種を採り、またその種を使って栽培すること。まさに「種採り野菜」です。

雲仙という温暖な気候と肥沃な火山灰土が広がる大地で育てられた野菜は、種を採り続けることによって、その土地の風土や気候を種が「記憶」し、その土地に馴染んだ野菜に育っていきます。
さらに農薬や化学肥料を一切使わない有機農法。そんな環境で育った野菜は、とてもみずみずしく、濃厚で自然な甘さを持っています。
野菜嫌いなお子様も口にしてくれる。そんな奇跡の野菜たちです。

多様性の大切さ。

種採り野菜を育て守っている「竹田かたつむり農園」を紹介します。

竹田竜太さん・真理さん夫妻は、「雲仙の素晴らしい伝統野菜をもっと知ってもらい、もっと味わってもらいたい。それには確かな流通が必要です」と話します。

竹田さん夫妻は、採れたて野菜をトラックに積み、知り合いのレストランの駐車場などで直接販売したり、レストランに届けたりしていますが、それだけではまだまだ消費が足りません。
見慣れない野菜もあるので、地元の主婦の方にはレシピもつけて販売する日々。

「伝統野菜は色も形も様々です。見慣れない野菜の泥を落とし、料理し、食卓に上げてくださいます。夫婦共働きが多く、時間がない中でもそういう野菜と向き合って下さる、特にお母さんたちを心から尊敬しています。

そして、そういう多様な野菜に触れ、味覚を育み、旬を食卓で知っている子供達が今後社会に出て行くわけですから主婦の力は絶大です。

自然界は多様性があることでバランスを保っていることを伝統野菜が教えてくれます。野菜も人間も同じですね」。

真理さんは、伝統野菜は多様性の大切さも教えてくれると話します。

新しい流通システム。

カタチは悪くても味はバツグン!野菜本来の味をちゃんと持っているので、皮ごと、丸ごと、焼くだけ、蒸すだけでおいしく味わうことができます。
味付けは塩だけで十分。そんな雲仙自慢の野菜たちを、ホテルや旅館でも積極的に利用していこうと、スマートフォンなどで簡単に野菜の受発注ができる新たな流通システムを始めようとしています。

観光客の方にも、雲仙自慢の味を届けたい。そして、雲仙で採れたものを雲仙で積極的に消費すること。地元をもっと食べようプロジェクトが始まろうとしています。

種を守り、繋げていく。

種を守り繋げていくことの必要性については、竹田かたつむり農園さんのWEBサイトでもしっかり紹介されていますので、ぜひ覗いてみてください!

【竹田かたつむり農園】

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