エコな取り組みWG(第6回)
瀬戸 正志
↓前回の記事はこちらから!
↑WGでは、最初と最後に各部門からの報告を行います。
さて…前回から、雲仙こぶ高菜は無事に育っているでしょうか?
見事、青々と生長していました!!
今回収穫したのは、種採り野菜である”雲仙こぶ高菜”。
さて、その”雲仙こぶ高菜”について少し触れてみたいと思います。
戦後まもなくより雲仙で栽培されていた雲仙こぶ高菜は、シャキシャキとした食感や美味しさで普及していたのですが、他地域で栽培されている高菜より収穫が少ないことなどから次第に生産されなくなり、やがて衰退してしまいました。地元で有機農業に取り組む岩崎氏はそのことを知り、「地域の特産として復活させよう」と呼びかけ、地元生産者、農産加工組合、青年農業者、県の農業改良普及センターなどが集結。「雲仙こぶ高菜再生プロジェクトチーム」が立ち上がり、復活への活動が始まりました。
プロジェクトチームの「雲仙こぶ高菜」は有機栽培によるもので、厳しい栽培規定のもと、原種の維持や環境と調和した生産に取り組んでいます。これらの取り組みが実を結び、平成20年には地域の活性化につながる伝統的で希少な食材として、スローフード協会国際本部(伝統的な食文化や食材を守り伝える活動を世界中で広めている団体)の最高位「プレシディオ」に、日本で初めて認定されました。
葉茎にできる白い大きなこぶが特徴です。こぶが大きくならなかったり寒さで割れてしまうため、こぶを大きくきれいに形成させることは、栽培上の難しい点のようです。また、葉がやわらかくアクも少ないため、生で食べられることも特徴のひとつです。
(以上、一般社団法人日本スローフード協会より引用)
そんな”雲仙こぶ高菜”を、コンポストで栽培したところ順調に育ち、今回のWGで収穫し、その場で生で食べ「シャキシャキした食感! 高菜の濃ゆくもさわやかな味!」との感想が多く、皆さんに持って帰っていただきました。
宿泊施設からの生ゴミでつくるコンポストを活かして次は何を育てるか?
皆さんより期待の声が寄せられています。
(一部の雲仙こぶ高菜は、まだ畑で生長中です。冬を越してさらにおいしくなるでしょうか…?お楽しみに!)