小浜温泉まちづくり 地域おこし協力隊・田中祐美さんと訪ねる、千々石の棚田で生まれる「あたたかな交流」と「地域の豊かさ」
瀬戸正志
JR九州とともに小浜・千々石の新しい滞在価値を探っています。第2弾の今回は、千々石(ちぢわ)エリアの豊かな自然の中で、地域と外の人々をつなぐ活動に取り組む地域おこし協力隊の田中 祐美さんにスポットを当てます。棚田での作業や地元のお年寄りとの対話を通じて見えてきた、「旅する人」と「迎える地域」の双方が幸せになるあたたかな関係性についてご紹介します。

■棚田がつなぐ、多様な人々との新しいコミュニティ
千々石の美しく広がる棚田では、年間を通じてさまざまな農業体験や保全活動が行われています。 田中さんたちの活動には、長崎市内や県外からの参加者、小さなお子様連れのファミリー、さらには企業の研修グループまで、本当に多様な人々が集まっています。
世の中にはさまざまな体験プログラムがありますが、参加費を払ってでも千々石の棚田に通う人が絶えない理由は、単なる「農作業体験」にとどまらず、「この地域や人々と継続的に関わること」そのものに深い価値を感じているからです。

■「人が来て、話を聞いてもらえるのが一番嬉しい」〜お年寄りの笑顔と生きがい〜
今回のヒアリングで、JR九州のスタッフが最も心を動かされたのが、千々石の棚田で暮らすおばあちゃんの言葉でした。
「若い人や外の人が来てくれるのが本当に嬉しい」 「自分の話や昔のことを嬉しそうに聞いてくれるのが嬉しい」
訪れた人々が棚田の景色に癒やされ、地域の方と温かい言葉を交わす。その交流自体が、地域で長年暮らしてきた方々にとっての大きな喜びとなり、日々の生きがいや地域の活気へとつながっています。

■「行く人」も「迎える地域」も心豊かになる、持続可能な地域交流へ
小浜・千々石の観光は、観光客だけが楽しんで帰る「一方通行の消費」ではありません。 外から訪れる人が地域の営みに参加し、地元の人々と温かい笑顔を交わすことで、双方の心が豊かになる「循環する交流」が生まれています。
千々石の棚田で汗を流し、地元のおばあちゃんと立ち話をする時間
小浜の路地裏や漁師町を散策し、商店街の人と日常の会話を楽しむ時間
飾らない日常の暮らしや風景、そしてそこに生きる温かい人々。これこそが、他にはない雲仙・小浜・千々石エリアの最大の宝物です。雲仙観光局では、これからも地域の皆さまの想いを大切にしながら、誰もが温かくつながり合える旅のカタチを創ってまいります。
