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DXは、自身の仕事を見つめ直すこと。令和8年度「雲仙観光DXアカデミー」成果発表会を開催しました!

堀口治香

2026年10月29日(木)、南串山町のハマユリックスホールにて、「令和8年度雲仙観光DXアカデミー成果発表会」を開催しました。今回は、島原半島で事業を営む5社が参加。約2か月間、全9回にわたって取り組んできた、自社の課題解決に向けた実践と、その成果を発表しました。

そもそも、雲仙観光DXアカデミーって?

雲仙観光DXアカデミーは、地域事業者が自社の仕事や経営を見つめ直し、新たな価値づくりにつなげていく実践型のプログラムです。

DXと聞くと、デジタルツールや新しいシステムの導入をイメージするかもしれません。しかし、このアカデミーで大切にしているのは、ツールを導入すること自体ではありません。まずは「自分たちの事業を、どんな姿にしていきたいのか」を考えること。そこから日々の業務を整理し、理想と現状のギャップを見つけ、解決に向けた取り組みを実践していきます。

デジタルは、あくまで変化を生み出すための手段。自社にとって本当に必要なことは何かを考え、小さく試しながら伴走者と共に改善を重ねていくことが、このプログラムの特徴です。

令和7年度から開始し、南串山と長崎市に拠点をおくシステム会社、bocci株式会社と雲仙観光局が協力して運営をしています。

5社それぞれの「変えたい」から生まれた取り組み

今回参加したのは、宿泊、飲食、物販、製造など、異なる業種の5社。それぞれが自社ならではの課題と向き合いました。

① ととのい処 ゑびすや(小浜温泉/民泊・カフェ・マッサージ)

カフェ・民泊・マッサージを営む中で、仕事の集中や経理の負担が課題に。役割分担の見直しや会計ソフトの導入・連携などに取り組みました。特に、週6時間かかっていた経理作業が週30分に短縮。生まれた時間を、これからの事業について考える時間にもつなげています。

② 有限会社雲仙福田屋(雲仙温泉/宿泊施設)

硫化水素の影響などによる設備の故障対応が、日々の業務を中断させることが課題でした。そこで、まずは客室のテレビの情報や修理履歴などを整理する「客室カルテ」の作成に着手。10月時点で更新率30%まで進み、今後はほかの客室備品や館内設備にも対象を広げていく予定です。

③ 株式会社落水正商店(愛野/鶏卵製造販売)

卵の生産・販売を行う同社では、生産量や需要の把握が特定の担当者の経験や感覚に頼っていることが課題でした。まずは毎日の生産数を記録し、社内で共有する仕組みづくりを計画。記録を積み重ねることで、管理職が本来の管理業務に集中できる環境を目指します。

④ 合資会社本多商店(雲仙温泉/酒屋・物販・角打ちカフェ)

角打ちを通じて、雲仙を訪れる目的地の一つとして選ばれる店舗を目指しています。来店者の年代や滞在時間などを記録・分析し、お客様の特徴を把握する取り組みを実施。接客や店内の雰囲気づくり、情報発信の改善にもつなげています。

⑤ 遠江屋本舗(雲仙温泉/菓子製造・土産物店)

三代にわたって受け継いできた仕事を、次の世代へつないでいくため、業務の見える化と整理に着手。湯せんぺいの製造・在庫・出荷情報を記録する仕組みづくりや、勤怠管理アプリの導入を進めました。将来的には、蓄積したデータやAIを活用した製造計画を目指しています。

挑戦は、発表して終わりではない

当日は、各社の発表に加え、前年度のアカデミー参加事業者によるトークセッションも行われました。

OBパネルディスカッションの様子↑

1年前に取り組んだことを振り返り、実践してみて変わったことや、現在も続けていることなどを共有。参加者同士が経験を分かち合う時間となりました。

5社の発表から見えてきたのは、業種や規模が違っても、事業をより良くしていくためには、まず自分たちの仕事を知り、目指す姿を考えることが大切だということ。

また、最初から大きく変えようとするのではなく、できることから小さく始め、実践しながら改善していく姿勢も印象的でした。

参加者からも、さまざまな声が寄せられました

発表会後のアンケートでは、「DXの前に、まず改革する意識が大切という言葉が印象に残った」「自分の仕事や経営を見つめ直すことが一番大事だと感じた」といった声が寄せられました。

また、事業者が抱える社内や家族との悩み、事業承継に向けた課題などを率直に共有した発表についても、「同じような悩みを持つ人にとって参考になる」「自社のことを振り返るきっかけになった」といった感想がありました。

今回の取り組みを自分の地域や事業にも広げたいという声もあり、雲仙での実践が、地域を越えた学びや交流につながる可能性も感じられる機会となりました。

ダンサーのmacciさんの進行で、明るく和やかな場を作っていただきました↑

一社一社の挑戦は、その会社だけのものではありません。そこで得られた経験や気づきが地域の事業者同士で共有されることで、新たな取り組みのきっかけにもなっていきます。

雲仙観光DXアカデミーは、成果発表会を一つの節目として、これからも事業者同士がつながり、学び合いながら、それぞれの挑戦を続けていきます。

自分たちの仕事を見つめ直すことから、雲仙の未来をつくる。これからの地域の変化にも、ぜひご注目ください!

詳しくは以下HPをチェック!

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