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小浜温泉まちづくり 地元の若手と挑む「景観法改正」を活用した小浜温泉エリアリノベーション 〜観光の賑わいと住民の暮らしやすさを両立する新しい街づくり〜

瀬戸正志

地元の若手経営者グループ、(公財)ながさき地域政策研究所、そして雲仙観光局が一体となって、将来の持続可能な街づくりに向けた検討を進めています。
10月2日におこなわれたワーキングでは、単なる技術の導入に終わらせず、住民のみなさまの思いや小浜特有の構造を尊重した「新しいエリアリノベーションと公園・空間整備の仕組み」について熱い議論が交わされました。
今回は、その協議のポイントと、これから目指す小浜の未来像について共有いたします。

■「景観法改正」を活用し、民間主導でスピーディな街づくりへ
今年5月に改正された景観法を活用し、「都市再生推進法人」や「地区計画」を検討する方針が共有されました。この制度を導入することで、空き家や店舗の再生に対して国から約1/2の補助金がつく可能性があり、長崎市や富山市などでも先行して活用が進んでいます。
行政主導の大規模な公共事業は、設計から完成まで約5年という長い期間を要する懸念があります。そのため、長崎市の中通りでの先行事例のように、小浜温泉においても「都市再生推進法人」を立ち上げ、国の制度を活かして民間主導でスピーディに空間整備を進めていくアプローチが提案されました。

■「来訪者向け」と「住民の日常」〜2つの景観を分けて考える〜
景観や街並みを検討する上で、非常に大切な視点として「観光景観」と「生活景観」の分離が話し合われました。
• 観光客向けの景観:訪れた人がワクワクするような高揚感や賑わいを生み出す空間。
• 住民向けの日常景観:地元の皆さまが日頃から享受している「夕日」や「豊かな自然環境」など、決して失ってはならない贅沢な生活環境。
観光客向けの商業化だけを焦るのではなく、地元住民や子どもたちが日常的に過ごしやすく、自然の恵みを感じられる環境を守り育てるバランスを最優先に考えてまいります。

■中通りの再生と「バスターミナル〜小浜神社」先行検討エリアへ
小浜温泉の中心部である「中通り」の再生にあたっては、すべての建物を店舗化するのではなく、かつての商店街の賑わいと現在の生活圏のバランスを尊重します。
• 多様な空間の組み合わせ:店舗だけでなく、ギャラリー、休憩場、空き地や空き家を活用した「子どもが遊べる小さな公園(パブリックスペース)」などを柔軟な配置を検討。
• 現実的なデザインの工夫:建物の全面塗装などはハードルが高いため、ワンポイントで色やデザインを揃えるなど、現実的で効果的な工夫を重ねます。
具体化の第一歩として、「バスターミナル周辺から小浜神社まで」の区画を「先行検討エリア」に指定し、具体的な計画図の作成や小規模な単位での実現性検証を優先的に進めることを検討します。

■標高50m〜100mラインの「高台景観」と「防災リスク」の検証
小浜温泉は、特定の範囲に温泉が湧出する構造的特性を持っています。同時に、海辺の景観だけでなく、標高50m〜100mのライン(旧小浜神社など高台の神社や道路等)から見下ろす立体的な眺望に、小浜の素晴らしい景観美が集約されていることが改めて確認されました。
こうした高台からの豊かな眺望や海からの視点を活かしつつ、ハザードマップに基づいた土砂災害等の災害リスクの検証や、今後方向性が示される予定の「小浜バスターミナル・小浜支所の複合化構想」と連動したオープンスペース確保などを一体的に検討します。

地域の未来を、皆さまとともに
今回の協議を受け、モデル地域としての事業継続性や予算のあり方を整理しつつ、雲仙市や地域関係者との調整をさらに加速してまいります。
「日常の暮らしが豊かで、有事にも強く、みんなが誇れる小浜温泉」を目指し、進捗状況は今後も定期的にお伝えしてまいります。皆さまのご意見やアイデアも、ぜひお気軽にお寄せください!

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