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小浜温泉まちづくり 電気自動車は「動く大きな蓄電池」 Hondaと描く未来の移動と安心

瀬戸正志

現在、小浜温泉街では、最先端の技術を持つ民間企業とともに、小浜の暮らし・環境・防災を良くするための「基礎調査プロジェクト」を進めています。
今回は、日本のモビリティやエネルギー研究を牽引する「㈱本田技術研究所(Honda)」の桜井さんとおこなった協議の内容から、「電気自動車を使った未来の優しい移動と、もしもの時の安心」についての構想をお届けします。

■電気自動車は、ただの乗り物ではなく「動く蓄電池」!
一般的な自動車は「人を乗せて移動するもの」ですが、バッテリーを積んだ電気自動車は「電気を貯めて、別の場所に届けることができる『動く大きな蓄電池』」でもあります。
小浜温泉には、温泉の熱エネルギーを使って発電する「バイナリー発電」などのクリーンな再生可能エネルギーのポテンシャルがあります。 この地熱や再エネで作った電気を車に貯め、小浜の温泉(ゆ)の恵みで走る優しい乗り物を、桜井さんは親しみを込めて「ユーモビリティ(温泉×モビリティ)」と呼んで提案してくださっています。

■【平時】お買い物や観光を、音も静かで快適に
平時(普段の暮らし)においては、この乗り物を住民の皆さまや来訪者でシェアしながら活用する構想を描いています。
• 坂道の多い小浜での「優しい足」: 普段のお買い物や通院、ちょっとした移動が楽になる乗り物として活用します。
• 環境にやさしい静かな街歩き: 排気ガスを出さず、音もとても静かなため、小浜の美しい景観や湯けむりの雰囲気を壊さずに散策を楽しんでいただけます。
• 脱炭素(CO2削減)への貢献: ガソリンを使わずクリーンな地熱エネルギー等で走るため、街全体のCO2削減にも大きく貢献します。

■【非常時】停電の時、避難所に明かりと安心を届ける(フェーズフリー)
私たちが一番大切にしているのが、「普段の便利な乗り物が、もしもの災害時には命を守る頼もしい存在になる(フェーズフリー)」という考え方です。
台風や地震、土砂災害などで大きな停電が発生した際、この「動く蓄電池(EV)」が大きな力を発揮します。
• 避難所への電力供給(V2H / V2L技術): 停電した避難所(小浜公会堂など)へ駆けつけ、車から電気を供給することで、夜間の照明、スマートフォンの充電、医療機器や通信機器の稼働を支えます。
• 緊急時の物資搬送や移動支援: 道路が分断されたり移動が難しくなったりした際にも、避難者や救援物資を必要な場所へ届ける足として機能します。
現在、大成建設さんが進めている「土砂災害シミュレーション」や、ゼンリンさんの「高精度地図データ」とも連携し、「災害時に何台のEVや電源があれば、小浜の皆さまが何日間安心して過ごせるか」という具体的な数字や条件を科学的に計算・試算しています。

■いきなりお金をかけるのではなく、一歩ずつ慎重に
今回の調査は、「いきなり大掛かりな実験をしたり、無理な費用をかけたりする」ものではありません。
今年度は、企業の皆さまと、地元の皆さまとしっかりデータを突き合わせ、「民間投資をスムーズに呼び込むための、設計図(ストーリー)」を作り上げることが目標です。
その設計図をもとに、来年度以降、地域の皆さまとご相談しながら段階的に実証や導入を進めてまいります。

💬 地域の未来を、皆さまと一緒に
小浜温泉が持つ「温泉熱」という天然の恵みと、㈱本田技術研究所さんが持つ「最先端のモビリティ技術」が掛け合わさることで、平時は快適で賑やか、有事はどこよりも安全な「未来の温泉街」の姿が見えてきています。
進捗状況は、今後も毎週この「雲仙ポータル」にてオープンにお伝えしてまいります。 「こんな乗り物があったら便利」「非常時の電気が心配」など、皆さまのリアルな声をぜひお聞かせください。

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