小浜温泉まちづくり 日常の安心と、もしもの安全をみんなで。地域説明会を開催しました。
瀬戸正志
これからの小浜の未来をより良く、そして災害にも強い街にするための「基礎調査」を進めています。
8/27(木)、雲仙市小浜町の南本町公民館にて、地域の自治会長さまや各種団体の代表者さま、地元の若手経営者の皆さまなど、約40名にお集まりいただき、「地域説明会」を開催いたしました。
今回は、2週にわたって、その説明会で交わされた温かくも真剣な対話の様子をお届けします。まず前編は、私たちがこのプロジェクトに込めた「想い」と、自治会長さまからいただいた大変嬉しい言葉についてご紹介します。

■ 将来の判断のために・・・
昭和の最盛期には35軒以上あった小浜の旅館も、現在は14軒まで減少しました。それに伴い、街の中には空き家が増え、夜間の暗い道や、もしもの災害時の逃げ道への不安など、日々の暮らしの切実な課題が生まれています。
今回の調査は、こうした課題に対して、何かを動かす前に、まずはみんなで知恵を出し合いながら「将来の判断のための客観的なデータや、いくつかの選択肢」を丁寧に揃えていくことを目的としています。主役はあくまで、ここで暮らす住民の皆さまです。私たち観光局は、皆さまの不安や要望を預かって、最先端の技術を持つ企業や行政に繋ぐ伴走者を務めます。

■ 「今までの観光にはなかった視点!」自治会長からの温かい太鼓判
説明会の中で、特に私たちの胸を熱くさせたのが、自治会長さまからいただいた本質的なご意見でした。
資料に掲げられた「住民も主役の地域生活圏」、そして、平日の快適と災害時の安心を両立する「環境にやさしい×日常も災害時も使える(フェーズフリー)」という理念について、自治会長さまより次のような力強い支持をいただきました。
「今までの観光イベントや誘客の議論は、外から来る旅行客の満足度や、どれだけお金を落としてくれるかばかりが語られ、私たち住民の日常の暮らしや安心安全は置いてきぼりにされがちだった。しかし、今回の計画が『住民の快適な生活こそが前提であり、平時の散歩道や優しい乗り物が、そのまま災害時の命を守る避難ルートや非常用電源になる』という、住民目線の安全を最優先にしている点に大変感銘を受けた。これなら、単なる観光開発ではなく『自分たちの暮らしを守る事業』として、地域を挙げて自信を持って前向きに協力できる」
観光は、ただお客さまを呼んで地域を疲れさせるためのものではなく、「小浜に暮らす皆さまが、この先10年、20年も安心して住み続けられる生活環境を守るための手段」であるべきです。
このようなことを、地域の皆さまとしっかりと共有できたことは、今回の説明会における最大の収穫でした。

次週公開の後編では、桜や夕日スポットの快適なデザイン案、そして説明会の場で飛び出した「朝市やにぎわい広場」に関する嬉しい民間企業からのご提案など、さらに具体的なアイデアの議論についてお届けします。